2018.11.25-28

チェンライにてWPMC2018開催


 第21回となるWPMC2018が、第6回GWS2018との併催でタイ国の古都チェンライで開催されました。投稿論文数は日本、タイ、中国などアジアを中心に220件を超えました。IEEE Xploreに出版するためには採択率には厳しい基準があり、厳正な査読の結果、採択論文は150件程度となりました。プログラムは、、基調講演、一般セッション、特別セッション、ポスターセッションなどで構成され、大変有意義な研究集会になりました。また、WPMC創設の精神に基づき、参加登録費や学生論文賞など、次世代を担う若手研究者の意欲向上と期待を色濃く反映した国際研究集会となりました。若手と言えば、今回は、参加登録受付、会場案内支援、舞踊、音楽、さらにはマスコット(大学のゆるキャラ)など多くの学生の皆さんが会議をサポートし、かつ盛り上げてくださいました。

 また、今回は3度目のGWSとの併催になりましたが、来年のWPMC2019から、GWSを統合してさらに幅広く研究開発とビジネスの橋渡しをする領域まで広げた議論を進める体制となりました。

 

 【開催地:チェンライ】

WPMC2018GWS2018が併催研究集会として、2018年11月25日から28日の日程でタイ国チェンライ市のMae Fah Luang University(MFU)で開催されました。

 タイ国のチェンライ県は、ミャンマー、ラオスと国境を接するタイ最北の地にあり、北部の3つの国境が接する地域は「ゴールデン・トライアングル(黄金の三角地帯)」として知られています。隣接するチェンマイなどと共に現在も「ランナー文化」と称されるタイ北部独自の文化・伝統が色濃く残り、メコン川のほとりにあるチェンセーンには、ランナー王朝時代の遺跡群が残り、チェンライ市内には美しい寺院や文化施設が数多くあります。一方、自然豊かなチェンライ北部の山岳地帯には、さまざまな山岳少数民族や旧中国国民党軍の子孫などが暮らし、王室の別荘地があることでも知られています。チェンライの標高は、400mから500m程度で、山岳地帯は1,600m程度だそうですが、冬でも雪が降らないそうです。

 

【開催会場:メーファールアン大学】

 ホスト機関であるMae Fah Luang University(メーファールアン大学)は、タイ北部の医療、教育環境向上のため1998年9月に創設された国立大学で医学部、看護学部、理学、工学などを擁する総合大学です。現在、約1万5千名の学生が在籍しています。キャンパスは極めて広大で、約8キロ平米(240万坪:山手線内の約8分の1の広さ)にも及び、学生数は約1万5千人。法学部など特別な課目以外総ての講義が英語で行われている国際的な大学です。

 WPMC2018開催会場は、大学内のM SquareのE-Park (Education Park Building)でした。E Park ビル内には、会議室、フードセンター、コンビニエンスストア、コーヒーショップ、文房具、書籍などの売店、ATMもあり会議参加中に不自由することはありませんでした。

写真:WPMC2018が開催されたMae Fah Luang University (MFU) のE-Parkビルから望むキャンパス中央部(Award Banquet会場となった芝生の広場)と参加登録デスクで歓迎してくれた大学のマスコット。

 

【Welcome Reception】 

 11月25日(日曜日)の夕刻、キャンパス内一角の広場を会場に開催されました。学生が奏でる音楽と、やはり学生が歌う素晴らしい歌を楽しみながら多くの参加者は長旅の疲れ癒しながら懇談しました。

開会にあたり、NICTの浜口センター長らが歓迎の挨拶を行いました。

 

【Opening Ceremony】

 11月26日月曜日に、キャンパス内の施設にてWPMC2018/GWS2018のOpening Ceremonyが開催されました。Ceremonyは、華やかな民族衣装をまとった伝統舞踊と民族音楽で開始されました。 

  魅力的lな伝統舞踊と音楽のあと、WPMC2018/GWS2018のGeneral Chairである、MFU副学長のAssociate Professor Dr. Chayaporn Wattanasiriがホスト機関とWPMC2018実行委員会を代表して歓迎の挨拶をしました。その後、YRP研究開発推進協会の大森慎吾副会長、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)ワイヤレスネットワーク総合研究センターの浜口清センター長、およびGWS2018を代表してProfessor Ramjee Prasad (Aarhus University)が歓迎の挨拶を行いました。

 

写真:開会の主催者挨拶、歓迎の挨拶をする方々。

Professor Dr. Chayaporn Wattanasiri, General Chair of WPMC2018, Mae Fah Luang University

大森慎吾 WPMC運営委員会共同議長、YRP研究開発推進協会副会長、YRP国際連携研究所代表理事

Professor Ramjee Prasad, Co-chair WPMC Steering Board,  Aarhus University

オープニング最後は、General-chair, WPMC Board Member, Keynote speakerなど壇上に上がり皆で記念撮影。

 

【Keynote Speach】

 Opening Ceremonyのあとは、3日間にわたりKeynoteセッション、一般セッション、特別セッションおよびチュートリアルセッションが行われ、活発な議論が交わされました。

Keynote Speakerは以下の方々でした。

1. Professor Fredric Harris, University of California San Diego, USA

2. Dr. Anand Raghawa Prasad, NEC Corporation, Japan

3. Professor Tomoaki Ohtsuki, Keio University, Japan

4.Professor Nandana Rajatheva, University Oulu, Finland

5. Dr. Debabrata Nayak, Huawei Telecommunications India、India

6. Professor Prayoot Akkaraethalin, King Mongkut's University of Technology North Bangkok, Thailand

7.Professor Mitchai Chongcheawchamnan, Prince of Songkla University, Thailand

 


【WPMC Steering Board Meeting (運営委員会議)】

 26日の午後4時からWPMC運営委員会議が開催されました。参加者は、WPMC運営委員会議共同議長3名、運営委員、WPMC2017開催者、WPMC2018実行委員、TPC委員長、WPMC2019開催候補者(スリランカ、ポルトガル)、WPMC2020開催候補者(日本)などでした。

 

WPMC Steering Board Meeting 出席者

(Co-chair)

1.大森慎吾 YRP研究開発推進協会副会長、YRP国際連携研究所代表理事

2.Professor Ramjee Prasad, Aarhus University

3.原田博司 京都大学教授

(Board Members)

4.浜口清  国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)ワイヤレスネットワーク総合研究センター長

5.安達文幸 東北大学教授

6.Professor Peter Lindgren, Aarhus University

7.Professor Fredric Harris, University of California San Diego

8.Dr. Anand Raghawa Prasad, NEC Corporation, Japan

9Professor Uma S. Jha, University of California San Diego

(WPMC2018報告)

10.Dr. Teeravisit Laohapensaeng, MFU

11.Asst. Prof. Dr. Punnarumol Temdee, MFU

12.Dr. Chayapol Kamyod, MFU

(WPMC2019/2020開催候補)

13. Dr. Ivo, Portugal

14. Professor Nandana Rajatheva, University of Oulu (Sri Lanka)

15.田野哲 岡山大学教授

(WPMC2017報告)

16.Dr. Rina Pudji Astuti, Indonesia

17.Dr. Muhammad Ary Murti, Indonesia

(WPMC運営委員会事務局)

18.須藤   NICT横須賀管理グループ

19.神村美保 YRP研究開発推進協会

20.板野哲 

21.内田典子

 

 主な議題は、以下の通りです。

【報告事項】

(1)WPMC2017報告(昨年開催国インドネシア Telekom University)

   Professor Ir. Rina Pudji Astutiより最終報告が行われ、報告書が提出された。

(2)WPMC2018開催状況報告(タイ国 Mae Fah Luang University)

   TPC委員長Prof. Punnarumol Temdeeより投稿・採択論文数、参加登録者数等が報告された。

(3)WPMC2019開催立候補者プレゼンテーション

   スリランカおよびポルトガルから、WPMC2019誘致のプレゼンテーションが行われた。

(4)WPMC2020開催立候補者説明

   岡山大学田野哲教授より準備状況の報告が行われた。

【審議・決定事項】

(5)WPMC2019開催地決定

   スリランカとポルトガルの両プレゼンテーションに基づき、審議の結果ポルトガル開催を決定。

(6)WPMC2020開催地決定

   昨年に続いて進捗状況の報告があった、日本の岡山市での開催を決定。

(7)WPMCとGWSの統合について

   今回を含めて、過去3回WPMCとGWSが併催されている。しかし、対象領域が重なっており両会議の併催および運営に多くの課題があり双方で解決策を議論をしてきた。今回のWPMC運営委員会において、学術研究からそのビジネス応用まで議論の領域を広げる会議として両会議をWPMCとして統合し、WPMC2019から新たなWPMCとして開催することが決定しまった。会議名は、WPMCとする。

(8)Streering Board 新メンバー名の承認

   WPMC Bylawでは、3年連続して運営委員会を欠席した運営委員は自動的に運営委員を退任することが規定されている。本会議で、退任委員および新任委員4名が承認された。

(9)WPMC Bylawの修正

   Steering Board, Organizing Committeeなどの定義を明確にするなど、語句の修正を行った。

(10)その他 

   開催地は、遅くとも開催2年前に決定することが確認された。

 

WPMC運営委員会の様子


【MFU学長主催の歓迎会】

 26日のセッション終了後に、WPMC2018のHonarary ChairであるAssoc. Prof. Dr. Vanchai Sirichana学長(下の左写真中央)の歓迎会が学長ゲストハウス前の庭園で開催され、WPMC Board Member、基調講演者など約30名が招待されました。臨時に設置された会場に三々五々集まり、美味しいタイ料理を頂きながら参加者は楽しいひと時を過ごしました。

 


【Award Banquet】

 27日の夕刻には、WPMCの最も重要な行事の一つである学生および一般優秀論文を表彰するAward Banquetがキャンパスの芝生広場ホテルにて開催されました。広大な芝生に設置された舞台で民族舞踊や伝統楽器の演奏など素晴らしい雰囲気を楽しみながら和やかな宴が行われました。食事が一段落したのち、優秀論文の表彰式が行われ、一般論文3件、学生論文3件がTPC委員長より発表され、WPMC2018実行委員会、NICTおよびYRPの3者よりAwardが贈呈されました。

会場で初めて受賞者が発表されるため、参加者は皆緊張の面持ちで1件1件の発表に注目していました。

 

Best Paper Award受賞者(一般3名、学生3名)とWPPMC2018実行共同議長から感謝の品(木彫りのタイガーを受けるNICT代表浜口清センター長とYRP代表大森慎吾副会長および終了後の記念撮影風景

Award Banquetの会場風景


【投稿論文数、参加者数など】

 運営委員会において、WPMC2018 TPC委員長よりセッション構成、投稿論文数、採択論文数、参加登録者数、優秀論文賞選考方法などの報告がされた。論文採択はIEEEの基準に準拠して厳しく査読され、採択率は64%となっている。参加登録者数は約200名弱であった。


【会場風景スナップ】